3DCGのアニメーションは予算がかかるというイメージがありますが、3DCGの”静止画”を多用しスタイリッシュな製品映像を制作した事例を紹介させて頂きます。

制作期間

本案件では製品の半分はCADデータをご支給頂きましたが、もう半分は製品のCADデータをご支給頂けませんでしたので、実物の製品や写真を見ながら形をCGで作成していきました。
製品の形状を作成するのに約1週間。内容や構成を決めるのに2週間、実制作全体で約1ヶ月、合計で2ヶ月弱のプロジェクトとなっております。

依頼内容


今回のクライアント様の案件は初めてではないのでは無いのですが、今回の映像は今までのイメージを一新させたスタイリッシュなものにしたいというご担当者様のご意向があり、デザインや編集、BGMのイメージをガラッと変え、今までのイメージを払拭した仕上がりとなりました。

3DCG映像のコスト感

本件の詳細なコストではありませんが、製品紹介映像を3DCGで制作する場合の概算は50万円〜100万円、200万円ほどになる場合がございます。

目安としましては、
【1】製品のCADデータをご提供頂けるか
【2】製品のCGの質感がリアルかどうか
【3】製品の動きの構造をCGで再現する場合の複雑性
【4】CG映像の秒数
などが費用算出の目安になってきます。

【1】製品のCADデータをご提供頂けるか

製品のCADデータがあれば、3DCGのモデリングの工程が大幅に削減されます。(モデリングとは製品の形をCG上で表現する事です)
CADデータが提供される場合、製品の正確な形状や寸法が既にCG上に再現されているため、モデリングをする必要がなかったり、CADデータを元に微調整するだけで済みコストを削減できます。逆に、CADデータがない場合は、写真や図面からモデルを一から作成する必要があり、時間とコストがかかります。

【2】製品のCGの質感がリアルかどうか

製品の質感を3DCGでリアルに表現すると工数がかかります。例えば金属の光沢や材質の質感などをリアルに再現するなどで工数や時間がかかります。しかし、質感は言葉は悪いですが、そこそこ見えれば良いというクライアント様が大半となりこの質感の工程でコストダウンを図るケースが多いです。

【3】製品の動きの構造をCGで再現する場合の複雑性

製品の構造や内部の機構が複雑であるほど、工数がかかります。例えば、今回ご紹介した映像の場合は、紙幣やコインが収納されていく仕組みを表現しています。この様に内部の動きを表現出来ることがCG映像の強みとなりますが、この動きが複雑であればある程、工数がかかりますが、この動きを忠実に再現するか、ある程度似てるぐらいの再現で良いかでコストが変わってきます。

【4】CG映像の秒数

CG映像の長さもコスト計算に大きく影響します。映像の秒数が長くなるほどコストに反映されてしまいますが、CGのフルアニメーションの場合は特にコストに反映されてしまいます。CGフルアニメーションとは映像の1コマ1コマ毎にCGを描画するということです。分かりやすく説明させて頂きますと、TVのアニメーションはセル画を1枚ずつ違う絵を書いて動いているように見せていますがCGにも同じことが当てはまり、これをフルアニメーションと言いコストがかかります。
しかしコストを落とすのであればフルアニメーションではなく、編集ソフトで製品の静止画を動かす手法をお勧めしています。フルCGアニメーションであれば製品の部品が横に動くのであれば、1コマずつ描画しますが、静止画を動かす手法であれば、製品の動くパーツだけを編集ソフトで動かす、といった手法です。少し専門的で分かりにくいお話ですが、大体のクライアント様はこの手法でご満足いただけることが多いです。

この様に弊社、株式会社インディゴではお客様のご予算やご事情に合わせた映像制作を心がけておりますのお気軽にお問合せ頂ければと思います。

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