映像と動画の違いは?それぞれの意味や特徴と区別する指標を解説

「映像と動画の違って何かあるのかな?」

そのようなご質問にお答えします。

本記事の内容
・映像と動画それぞれの意味とは?
・さまざまな指標からみる映像と動画の違い
・映像制作と動画制作の違いとは?

「映像と動画の違いは何?」と聞かれたとき、あなたは説明できますか?

おそらく、多くの人が映像も動画も同じような意味で使っていると思います。

では、明確な違いや正しい使い分け方はあるのでしょうか?

そこで本記事では、映像と動画の違いについて考えてみます。

映像制作、動画制作についても触れていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

映像と動画それぞれの意味とは?

映像と動画それぞれの意味とは?

映像と動画の違いを考えるにあたって、まずはそれぞれ言葉の意味を見てみましょう。

映像

映像は、手元の辞書では以下のように定義されています。

・光線の屈折や反射、または電気的変換によって再現した像

・映画やテレビの画面に映し出された画像

少し分かりづらい表現ですが、映像はテレビ画面や映画館のスクリーンに映し出された画像を意味します。

一般的に、映画やテレビ放送する目的で制作された実写の作品を総称して映像と呼ぶことが多いです。

動画

一方、動画は以下のように定義されています。

・アニメーション

・動きのある画像

字の通り、動画は動く画像を意味します。

もともとは、映像作家の政岡憲三氏がアニメーションの訳語として動画を提唱したのがはじまりです。

しかし、2000年代以降はインターネットやスマートフォンで視聴する作品を中心に、動画と呼ぶようになりました。

さまざまな指標からみる映像と動画の違い

映像制作と動画制作の違いとは?

映像と動画それぞれの意味が分かったところで、さまざまな指標から違いをご紹介します。

ここでは、IPTと媒体に注目して違いを見てみましょう。

IPTの違い

IPT(Information per Times)は「時間当たりの情報量」という意味の指標で、IPTが高ければ情報量が多いと示せます。

一般的に映像はIPTが低く、動画はIPTが高い傾向にあるのが特徴です。

たとえば、プロモーション映像はテキストやサイトへの誘導など、たくさんの情報は載せずに制作することが多いです。

反対に、商品やサービスの紹介動画は、テキストで情報を伝えたりWebサイトへのリンクを掲載するなど、たくさんの情報を載せます。

一概にはいえませんが、「映像は長くて情報量が少ない」「動画は短くて情報量が多い」などの特徴があるため、IPTからも映像と動画の違いを区別できるでしょう。

媒体の違い

近年、映画やテレビで見る作品を映像、インターネットやスマートフォンで見る作品を動画と、媒体別に判断されることもあります。

たとえば、「YouTube動画」と表現することはあっても、「YouTube映像」と表現することは少ないでしょう。

また、YouTube動画をインターネットに接続したテレビなどで見る場合も、映像と呼び方は変わらないと思います。

明確に定義されているわけではありませんが、Webを介しているかどうかで呼び方が変わるため、媒体ごとに映像と動画を区別できるでしょう。

映像制作と動画制作の違いとは?

映像制作と動画制作の違いとは?

映像と動画は制作現場ではどのように区別されているのでしょうか。

その違いを大きく分けると次の4つです。

  • メッセージ性の違い
  • 得られる情報量の違い
  • クオリティの違い
  • 規模の違い

順番に解説していきます。

メッセージ性の違い

映像制作と動画制作で異なる点の一つは、メッセージ性の有無です。

基本的に映像制作は制作者の意図を汲み取って作られるため、綿密なプランやストーリーのもと撮影・編集などが進められます。

動画制作の場合は、撮影したものをそのまま見せることが多く、不要な部分をカットしてつなぎ合わせるなどの編集をして仕上げるのが一般的です。

動画制作にメッセージ性がいらないわけではありませんが、映像制作をする場合はより強く意識しておかなければいけません。

制作者が視聴者に何を伝えたいのか把握し、ストーリーを通してメッセージが伝わる作品に仕上げる必要があるでしょう。

得られる情報量の違い

IPTの違いでもご紹介しましたが、映像制作と動画制作では盛り込む情報量に違いがあります。

たとえば、動画はパソコンやスマートフォンから好きなときに視聴でき、移動中なども気軽に利用できます。

視聴者が求める情報を短時間で伝えるためにも、動画制作をする場合は情報量を増やして効率よく見せる工夫が必要です。

反対に、映像制作の場合は世界観などを表現するためにも、情報量を減らしてメッセージ性を高める工夫が必要でしょう。

映像制作が少ない情報で視聴者に訴えかける作品であるのに対し、動画制作は必要な情報を漏れなく紹介するのが特徴です。

クオリティの違い

近年、スマートフォンやアプリの普及により、誰でも気軽に撮影・編集ができるようになり、SNSなどには一般の方が制作した動画が数多くアップされています。

動画は面白いコンテンツや視聴者が求める情報であれば、クオリティに関係なく受け入れられる傾向にあるのが特徴です。

動画制作をする場合は、高い編集技術や高画質などのクオリティにこだわるよりも、視聴者が求める情報を意識すると良いでしょう。

映像の場合、企業のブランディングやプロモーションに利用されることが多いため、クオリティの高さが求められます。

制作者の意図や世界観、メッセージを視聴者に伝えるためにも、画質はもちろん一つ一つの編集も丁寧に行う必要があるでしょう。

動画制作に比べて映像制作は「プロが制作する作品」というイメージが強くなります。

規模の違い

クオリティの違いでもご紹介したように、動画制作はスマートフォンと編集アプリがあれば一人でも可能です。

しかし、映像制作は一般的に企画から撮影、編集まで多くの人が関わります。

さまざまな機材を用いて、スタジオやロケなど複数の場所で撮影することがあるため、制作期間も長くなるでしょう。

一人でもできる動画制作と違い、映像制作は規模が大きくなる傾向にあります。

なお、動画制作の仕事内容については、下記の記事で解説しています。

» 動画制作の仕事とは?職種別の特徴と3つの学び方を初心者向けに解説

まとめ

まとめ

本記事では、映像と動画の違い、映像制作と動画制作の違いについてご紹介しました。

それぞれ意味が似ているため混同して使われていますが、さまざまな違いがあります。

間違った使い方をしていても問題が起きるわけではありませんが、正確に区別することでより効果的な作品制作が可能です。

今一度、映像と動画の違いを確認し、目的に合うコンテンツを制作してみてください。

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