CGとグラフィック

「映像制作をプロに頼みたいんだけど、CGデザイナーとグラフィックデザイナーのどちらに依頼すればいいのだろう?」

そのようなご質問にお答えします。

本記事の内容
・CGデザイナーとは
・グラフィックデザイナーとは
・映像制作を依頼するならどっち?

映像制作をプロにお願いしようと思ってインターネットで検索すると「CGデザイナー」や「グラフィックデザイナー」といった言葉が出てきます。

「パソコンを使ってデザインをする仕事」ということはわかりますが、違いがよくわかりませんよね。

CGデザイナーとグラフィックデザイナーには、仕事内容に大きな違いがあります。

そこで本記事では、映像制作会社を15年運営している弊社が、CGデザイナーとグラフィックデザイナーの違いについて解説します。

映像制作をプロに依頼する際に失敗しないように、ぜひ参考にしてみてください。

CGデザイナーとグラフィックデザイナーの違い

CGデザイナーとグラフィックデザイナーの違い

   

「CGデザイナー」と「グラフィックデザイナー」には以下のような違いがあります。

   

CGデザイナーとは?

CGとはコンピューターグラフィックスの略で、コンピューターと専用ソフトを使って作られた絵や映像のことです。

このCGを画面上にプログラミングして表現するのがCGデザイナーの仕事です。

静止画や動画などの制限はなく、2Dや3Dなど様々な映像をデザインします。

CGデザイナーの仕事内容は、主にキャラクター・工業製品・映像などのデザインが中心です。

CGデザイナーは映像制作が中心なので、デザイン力だけでなく、空間認識能力も欠かせません。

また似た職業に「CGクリエイター」があります。

CGクリエイターは一人で制作を行なうのではなく、各セクションで役割を分担して、チームで制作します。

セクションには「モデラー」「アニメーター」「エフェクトアーティスト」などがあります。

モデラーは、物体の形状を組み立てて質感や色付けをしながら、キャラクターやアイテムを立体的に作ります。

アニメーターは、キャラクターの表情や風景などに動きを付けて、人間描写や物体の動きを模写します。

エフェクトアーティストは、炎や煙などエフェクトを活用して、映像に特殊効果を加えます。

他にも照明のライティングや素材の合成など様々な役割がありますが、2Dや3Dの映像制作をするのが「CGデザイナー」や「CGクリエイター」の仕事です。

   

グラフィックデザイナーとは?

グラフィックデザイナーとは、ポスター・商品パッケージ・看板などのデザインをする仕事です。

グラフィックとは、絵・写真・映画・ゲームなど、視覚に訴えかける表現全般を指します。

「コンピューターを使ってデザインする」という意味ではCGデザインと同じですが、主に雑誌・ポスター・看板・カタログ・CDのジャケット・本の表紙など「紙媒体」で使われるデザインが中心です。

PhotoShopで写真を加工したり、Illustratorでイラストを描きながら、広告ポスター・商品パッケージ・ロゴマークなどをデザインします。

グラフィックデザイナーは紙媒体に記載するデザインが中心なので、目を引くキャッチコピーなどの文章力も必要です。

仕事の流れは、出版社や広告代理店から依頼を受けてからデザインの方向性を決め、企画に沿ってデザインをします。

場合によってはイラストレーターやコピーライターと協力して仕事を進めます。

  

映像制作を依頼するならどっち?

映像制作を依頼するには

   

CGデザイナーとグラフィックデザイナーは、仕事内容や活躍の場が違います。

「映像制作」を依頼するのであれば、CGデザイナーがおすすめです。

CG(2DCG、3DCG)は、主にアニメ・ゲーム・映画・広告などで使用されています。

そのため、CGデザイナーの活躍の場としては、ゲーム会社や映画制作会社などが多く見られます。

最近では動画を使ったマーケティングや、商品サービスのPR動画など、CG映像を取り入れる一般企業も増えています。

これまでは写真やテキストでしか伝えられなかった商品の魅力を映像で伝えることで、ユーザーからの信用や満足を高められています。

一方で、紙媒体がメインとなるグラフィックデザイナーは、広告代理店・デザイン事務所・印刷出版社・企業の広報部などで活躍しています。

看板・商品パッケージ・書籍の表紙などは商品の顔ともいえるので、会社の売上を大きく左右します。

チラシやパンフレットなどの紙媒体に使用するデザインを作りたい場合は、グラフィックデザイナーに依頼するのがおすすめです。

   

まとめ

CGデザイナーとグラフィックデザイナーの違いは、「映像」か「紙媒体」

   

CGデザイナーとグラフィックデザイナーの違いは、「映像」なのか「紙媒体」なのかで考えるとわかりやすいです。

アニメ・ゲーム・映画などの映像制作をしたい場合はCGデザイナー、チラシ・ポスター・雑誌・広告などの紙媒体のデザインはグラフィックデザイナーがおすすめです。

デザインを制作する際は、使用目的やターゲットに合わせて適任のデザイナーに依頼してみてください。

プロモーションビデオ|制作の流れを業界20年のベテランが徹底解説

「会社のサービスや商品のプロモーションビデオを制作したいけれど、どう進めたらいいのか分からない…」 そのようなご質問に映像...
2022年2月8日

動画広告の制作|本当は教えたくない5つのポイント

「動画広告に興味があるのですが、どのように活用すればいいかわかりません。広告効果を高める動画制作のコツはありますか?」 その...
2021年9月29日

3DCGのライティング|抑えておきたい種類とテクニック

「CGのライティングってどうすればうまくできるんだろう。コツとかあれば知りたい」 このような悩みにお答えします。 本記...
2021年11月22日