前編では、CGによって実現できる製品紹介動画の表現力として、
- 製品の分解
- 内部の動きの説明
- 機能の比較
- 製品素材の説明
の4つの方法をご紹介しました。
前編はこちらをご覧ください。
後編ではさらに、製品の魅力を印象的に伝えるためのCGならではの表現手法を4つお届けします。
単に「見せる」だけではなく、伝えるのが難しい製品の魅力や理解を促すための工夫が詰まっています。
⑤ 特徴の訴求:光や動きで“注目ポイント”を強調
製品のどこを見てほしいのか。何がこの製品の強みなのか。
そうした“訴求したいポイント”を際立たせる演出も、CG動画の得意分野です。
- 特定の部位に光を当てて視線誘導する
- 他の部位を暗くして、対象箇所のみを浮き上がらせる
- ズームやスロー演出で注目を集める
といった工夫で、視聴者の記憶に残るプレゼンテーションが可能になります。
“スペックの説明”ではなく、“印象に残る価値の伝達”ができる点が、CGならではの強みです。
下記の動画では訴求ポイントを強調させる「発光」や、力の加わる方向をイメージしやすくするため「矢印を使ったアニメーション」などの工夫をしています。
⑥ グラフと連動した説明:データを“見える形”に
性能の差や効果を伝えるためには、数値データやグラフも欠かせません。
しかし、グラフ単体では「なんとなく良さそう」とは思えても、実感や納得にはつながりにくいことも。
CG動画なら、
- 製品の動きや機能の説明とグラフを連動させる
- 変化の推移をリアルタイムに表示する
- 値が変わるたびに製品の反応や結果も描写する
といった表現が可能です。
視覚とデータを組み合わせることで、説得力と理解の両立を実現できます。
下記の動画では製品の動きと連動したグラフを表示し、数値としても実際の製品の動きとしても可視化できるよう表現しています。(0:33〜)
⑦ ミクロ・ナノサイズの小さな世界も再現可能
製品によっては、その優位性が“目に見えない領域”にあることもあります。
たとえば、
- 表面の微細な凹凸
- ナノレベルのコーティング
- 摩耗や耐久性に関わる構造の細かさ
などは、実写での撮影は不可能です。
CGなら、電子顕微鏡レベルの描写や、拡大された分子構造のアニメーションなど、ミクロ・ナノスケールの世界を直感的に表現できます。
この表現は、高度な技術を持つ企業の信頼感を高めるツールとしても有効です。
下記の動画では実写での撮影が困難な粒子を、その質感までもを表現することで製品の作用効果が伝わりやすい動画にしています。
⑧ 医療製品にも対応:人体や部位に特化した訴求が可能
特に医療機器やヘルスケア製品の場合、
「どの部位にどう作用するか」や「人体内での働き」を伝えるには高い専門性が求められます。
CG動画では、
- 人体の構造や臓器をモデル化
- 製品が体内でどう機能するかをシミュレーション表示
- 患者目線・医師目線などの演出
などを用いて、専門知識がない視聴者にも理解しやすい形で表現できます。
医療分野においては、安全性や正確性の裏付けとしても、こうした視覚表現が重要な役割を果たします。
下記の動画では喉の断面図をアングルを変えながらシミュレーションすることで、動きをイメージしやすくしています。(下記は短縮版です)
下記の動画では細胞が肌に浸透していく様子をCGで表現しています。(0:36〜)
伝えるのが難しい製品の価値を“伝える”ことが出来るCG動画
ここまでご紹介したように、CGを活用することで製品紹介の幅は大きく広がります。
しかも、撮影が難しい製品や、まだ実物が存在しない段階でも、わかりやすく、魅力的に見せることができます。
私たちは製造業様の「現実的な悩み」に寄り添いながら、
“ちょうどいい”CG動画制作をご提案しています。
ご予算・納期・用途に合わせて、最適な形をご案内いたします。
難しい専門知識も不要。お気軽にご相談ください!