英語字幕を削除し、日本語版として再活用

企業様の中では、海外本社で制作した製品紹介映像を日本でも使うようにとの依頼に困っている担当者様も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

海外本社で制作された製品紹介動画を、そのまま日本市場で使うことはそもそも言語が違うので難しいというケースがよくあります。
内容は優れていても、英語字幕やナレーションが入っており、日本のお客様には伝わりにくいという課題です。
こうした状況では、新しく撮影し直すのではなく、既存の映像を活かして日本語版にリメイクする方法が有効です。

海外版動画の“使いづらさ”とは

グローバルに製品を展開している企業では、海外本社や海外支社で制作された動画をそのまま共有することがよくあります。
しかし、実際に日本国内で販促や展示会、営業活動に利用しようとすると、いくつかの障壁があります。

代表的なものは「英語字幕の扱い」です。
下記の画像のように英語字幕が映像の中に埋め込まれていると、単純に上から日本語を重ねるだけでは画面が見づらくなり、デザインの統一感も損なわれます。


また、英語ナレーションやタイトル表示もそのままでは情報が伝わりづらく、日本の視聴者にとっては理解しづらい印象を与える場合があります。

英語字幕を削除し、日本語版として再構成

当社では、こうした海外版動画を日本市場向けに再活用するためのローカライズ制作を行っています。
英語字幕を完全に削除し、日本語字幕やナレーションを新たに追加。
必要に応じてタイトルやグラフィック要素も日本語化し、自然で見やすい日本語版動画として再構成します。 字幕は「上から重ねる」のではなく、元の映像データを分析し、位置や色味、背景とのバランスを考慮して調整します。
背景の状態によっては処理の難易度が異なりますが、できる限り自然な仕上がりを目指して対応しています。

下記は英語版を日本語版に作成しなおした事例です。

撮り直し不要によるコストと期間の削減

新たに動画を撮影・編集する場合、スケジュール調整やロケーション確保、ナレーター収録など多くの工程が必要です。
一方、既存の海外版動画をリメイクする方法であれば、映像素材を再利用するため、コストを抑えつつ短期間での納品が可能です。

特に製品紹介や技術説明のような内容では、映像自体の構成はそのまま活かせることが多いため、「ゼロから作る」よりも効率的です。
グローバルで統一されたブランドイメージを維持しながら、日本市場向けに最適化できる点も大きな利点です。

具体的な対応内容の一例

  • 英語字幕の削除・再描画
  • 日本語字幕の新規作成
  • 英語ナレーションの日本語吹き替え
  • テロップやタイトルデザインの日本語化
  • エンディング・イントロ部分の追加編集
  • 音声やBGMの音量調整

これらの作業を組み合わせることで、単なる翻訳版ではなく、日本市場に合わせた伝わりやすい映像を制作します。
ただし、映像の内容や構成によっては、すべての対応が難しい場合もあります。
その際は、どの部分を修正し、どの部分を活かすかをご相談しながら進めていきます

日本市場向けに再構成する意義

製品の魅力や機能を正確に伝えるには、言語だけでなく文化的なニュアンスも重要です。
たとえば、海外では強調表現が多いプロモーション映像でも、日本では「落ち着いた説明」や「信頼感のあるトーン」が好まれる傾向があります。
字幕やナレーションのトーンを調整することで、視聴者にとって自然で受け入れやすい印象をつくることができます。

また、展示会や営業資料用の動画だけでなく、ウェブサイトやSNSなど複数の媒体に展開する際にも、日本語版を用意しておくことで利用の幅が広がります。

まとめ

海外本社で制作された既存の映像を活かして英語字幕を削除し、日本語字幕や吹き替えを行うことで、新規制作に比べて短期間・低コストで日本語版動画を制作できます。
グローバルな統一感を保ちながら、国内のお客様に伝わる表現に仕上げることが可能です。

映像は一度作って終わりではなく、目的や市場に合わせて“活かし直す”ことができます。
海外版動画の日本語化を検討されている企業様は、ぜひ一度ご相談ください。

【10社限定】展示会で使えるCG静止画が9800円 返金保証付き

もし御社でも、 ■ 製品の説明が難しくて営業担当が説明できない ■ デモ機などを持って行って説明するのが大変 ...
2024年1月30日

【動画制作】個人に依頼する料金相場は?3つの魅力と注意点も解説

「動画制作を個人に依頼した場合、料金の相場はどれくらいなの?」 そのようなご質問にお答えします。 本記事の...
2022年6月7日